2008年09月20日(土)16時35分

Dead Space プレビュー

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EAのSFサバイバル・ホラーDead SpaceのプレビューがTeamxboxに掲載されています。オープニング・ムービーの日本語字幕付き動画も併せて紹介。

EAからのSFシューター最新作と聞いても、胸躍る人は少ないかもしれない。もうそういうゲームは十分じゃないのか?しかも完全新作?「スタートレック」や「スターウォーズ」関連ですらないのか?駄目だな、と言うかも知れない。だが、そんな態度は改めた方が良い。Dead Spaceは、そうしたフランチャイズの事を忘れさせ、新たなフランチャイズの幕開けとなるかもしれないのだ。

我々はこの数日間完成版をプレーしていて、物語を深く掘り下げつつ、モンスターを駆除するスキルを磨いている。Dead Spaceには一目で気付く凄さがある。グラフィックはクールで物語は魅力的。アクションも、ただ走り回って撃ちまくるといった単純なものではない。全て優れたゲームに成分だが、まだ優れたゲームという称号を与えるわけには行かない。レビューを待って欲しい。

このゲームの事を全く知らない者のために、軽くおさらいしておこう。プレーヤーはエンジニアのIsaac Clarkeとなり、「惑星割り」と呼ばれる採掘船に起きたトラブルを調査しに、宇宙の奥深くへと赴く事になる。宇宙船では大事件が起きており、乗組員たちは何かに感染し、突然変異のゾンビのような怪物へと変貌している。プレーヤーがこの船に何が起きたのかを調査し、なんとか生き残ろうとしているところに、こうした怪物たちが襲い掛かってくる。どこかで見たことがあるようなシンプルな内容だが、Dead Spaceには他の作品とは違う幾つかの要素がある。

まず、宇宙物理に関して、より現実的な視点を取っている。当然船には人工重力があり、これはサイエンスというよりもフィクションの部分だが、この機能が切れていたり、故障しているエリアに遭遇する事がある。こうした状況下では、床から天井、壁へと飛び移る事が出来、視点がころころ入れ替わるのだ。ブーツには磁力があるので、普通に天井を歩く事が可能だ。ここは、魔法のスーツに感謝だ。だがこうした無重力の部屋では、興味深いパズル・メカニックが存在する。

このスーツは、Dead Spaceのユニークな特徴の1つだ。ヘルスや酸素、均衡(Stasis)の残量がスーツ上に表示される。スーツには、敵を一時的に動けなくしたり、物体を動かしたりするテレキネシス・パワーも備わっている。良いシューターに必要不可欠なパズル部分において役に立つ能力だ。

スーツが持つもう1つのクールな要素は、ホログラムを投影出来る点だ。インベントリーを見たり、発見した音声ログを聞いたり、仲間からのメッセージが届いたりした場合、ホログラムが目の前に映し出される。これは見た目がクールなだけではなく、雰囲気を壊さないのに役立っている。現実世界にはポーズ画面やメニュー画面などは存在しないが、将来的にはヘルメットの内部(環境が破壊されたら被る事になるだろう)に色々な情報が映し出されるようになるかもしれない。私は、それでFamily Guyを見る。

Dead Spaceに登場する敵もユニークだ。ゲームには様々な種類のエイリアンに遭遇する。一部は乗組員が変態した姿であり、残りは純粋なエイリアンだ。どの敵も、倒すには複数の方法があり、通常は手足を切り離して倒す事になる。事実、本作でのヘッドショットは、たとえ頭が床に転がっていようと向かってくるのだから、全くの無駄なのだ。主人公の武器もユニークで、殆どが改造を施した採掘道具だ。だが、セカンダリー・ファイア・モードこそ、より強力で楽しい。

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シューターとして、Dead Spaceは他のゲームよりもバイオハザードに近い。肩越しの視点があり、動きもゆっくり、敵も急に飛び出してきてプレーヤーを驚かせる。撃つ時にも、ちゃんとエイミングしなければならないのだ。だが、本作を宇宙版バイオハザードと呼ぶのは早い。本作のムードやトーンはバイオハザードとは全く違うし、これまでのサバイバル・ホラーにはなかったものだ。RPG要素の薄いSystem Shock 2と言えるかもしれない。

操作性に関しては、他のサバイバル・ホラーと似ている。ジャンプはなく、殆どの相互作用は状況依存であり、アクションには戦術が必要とされるのだ。左トリガーで武器を構え、右トリガーで打撃攻撃。右バンパーでは、床に寝そべった敵を踏みつけてトドメを刺す事が出来る。左トリガーとXで均衡(Stasis)フィールドを発動し、敵をフリーズ(もしくは、動きを非常に鈍く)させて切り刻む事が可能となる。Yでインベントリー画面を表示させる事が出来るが、残念ながらポーズ状態にはならない。雰囲気を壊さないという判断は歓迎するものの、戦闘中にポーズをして回復をしたいと何度か感じた。

私のお気に入りは、右スティックを押し込む動作だ。押し込むと、次の目標に向けて進むべき道筋が地面に表示されるのだ。船内は非常に広く迷い易く、複数の目標が存在する事も多いので、プレーヤーにヒントを与える事が重要となる。こうしたシステムを、もっと多くのゲームが採用してくれると嬉しいのだが。

本作はRPGではないが、船内に点在する工房を訪れる事で、装備品や武器をアップグレードさせる事が出来る。パワー・ノードを使って、様々な改造を施す事が可能となるのだ。よりパワフルにしたり、装弾数を増やしたり、リロードを早くしたり、などなど。各アイテムには、独自のテック・ツリーが存在する。船内にはお店もあり、色々なアイテムや武器、新しいスーツなどを手に入れる事が可能となっている。

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だが、私にとって最も魅力的だったのは、奥の深さではない。最も魅力的だったのは、都合が悪いからといって決して物理の法則から逃げる事のない、非常に現実的なサイエンス・フィクションとしての物語だ。そういった意味で、本作は古典的なサイエンス・フィクション文学に根ざしていると言えるだろう。主人公の名前がIsaac Clarkeなのは何故か?アイザック・アシモフ、アーサー・C・クラークという名前をご存知だろうか?勿論、ゲーム中の基本的な物理の色々な間違いを指摘する事は容易だろう。だが、少なくとも開発チームは努力をしている。宇宙空間にいる時、武器の音が聞こえない理由は何故だろうか?

加えて、残虐なアクションもある。Dead Spaceには、部位破壊(開発チームは、敵を倒す方法として「戦略的部位破壊」というフレーズを付けている)と恐怖描写が満載だ。血と部位がそこら中に飛び散るし、敵を切り刻むのもクールだが、敵に切り刻まれる主人公の様子もクールなのだ。自分自身の胴体が床に転がる様をこれほど見せ付けられるとは思わなかった。

Dead Spaceはグラフィックもゲームプレーも良く、最高のコンセプトを持っている。馴染み深い名前や世界が登場しないので素通りしてしまうゲーマーも多いかもしれないが、それでは最高のゲームになるポテンシャルを持った本作を逃してしまう事になる。Dead Spaceには色々な面で魅力的であり、チェックしない理由は無い。

[ソース: Teamxbox]

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