【E3 09】 Miloとの対面
LionheadのPeter Molyneux氏が長年に渡り実験を続けてきた成果が、E3 Microsoftカンファレンスにて公開されました。それは、全身モーション・センサーProject Natalを使用し、バーチャル少年Miloとコミュニケーションを取る事が出来るというもの。このMiloは一部のマスコミにのみプレーアブル公開され、実際に体験したIGN記者がその模様をリポートしています。
今週始め、私は実際にNatalをプレーし、その技術力に感銘を受けた。残念ながら、その時はPeter Molyneux氏による友人シミュMiloをプレーするのは無理だった。
だが今日、その機会に恵まれた。
さて、Miloとの体験がどんなものだったのかを説明する前に、月曜日に行われたMicrosoftカンファレンスにおける、MiloとNatalカメラの模様を見て欲しい。あのビデオを見れば、キャラクターとのコミュニケーションがどんなものなのか分かるし、何故あのデモの正当性が疑問視されていたかが理解出来るだろう。プレーヤーを目で見て認識し、名前で呼び、真のインタラクティブな会話をするゲームなど、想像を遥かに超えているのだ。
だがMiloを直接体験した今、私はもう少しで信じるところだったと言える。
「もう少し」と言ったのは、miloは明らかに開発初期段階だったからだ。現時点では、AIによるこの少年は、私が言う事の多くを理解しなかったのだ。どうやらMiloは、実際に何を言われたかではなく、声のトーンや抑揚を拾っているように見えた。例えば、デモの最中に私は、現実の人間にするように何度も質問を投げかけたが、開発初期段階だからか、「こいつは何を言ってるんだ」とでも言いた気に私を見つめたのだ。
信じられないかもしれないが、私の言っている事を理解しなかったという事実が、Miloの人格を浮かび上がらせる結果となった。私に対する興味を完全に失ってしまったのだ。私が理解可能な事を何一つ言わなかったため、好きに遊び始めたのだ。ポケットのコインを見たり、周囲を見渡したり。だが再び話しかけて注意を引くと(叫ぶように「おい、Milo!俺を忘れたのか?」)、Miloは再び私の方を向いた。
さて、Miloと初対面した時まで少し時間を戻そう。このゲームのコンセプトとキャラクターについてMolyneux氏が話すのを聞くため、小さな会議室に足を踏み入れた後、実際のデモに触れる事が出来た。まずLionheadの人間による解説があり、続いてIGN記者のTal Blevinsがテレビの前に出ると、Natalのカメラが一瞬で彼をスキャンした。スキャンが終わると、Molyneux氏はTalに、世界全体を現実だと思って見渡すよう言った(池の横のブランコにMiloが座っている、あの田舎だ)。すると、Talの頭の動きに合わせて画面上の視点も動き出した。Talが左右に首を振ると、画面も同じように反応し、のどかな風景を見渡す事が出来た。
だがすぐにTalのMiloとの時間は辺りを見渡しただけで終了し、Molyneux氏は私を呼んだ。だが、とある知らない男が私の前に現れてデモをやりだしたのだ。思えば、例えそれが誰だか分かっていても、私の順番に割り込んだのだから名前は出さないだろう。振り返ってみると、その男が「繊細な男風ポニーテール」でもしてればネタに出来たのだが、してなかったので出来ない。実際、その男は私よりもハンサムだったので、Miloデモを先にプレーした上に人生でも私よりラッキーなわけだ。とにかく、その名もなき割り込み男は、水飛沫を上げる部分を試すために池まで歩いていった。
この男のプレーを見ていて、初期段階である事の限界が幾つか垣間見えた。月曜日のビデオで見たように、男の顔が水面に反射していたのだが、カメラに近すぎたため、ちゃんと映し出されなくなっていた。確かに、変な風に映っていても大した事じゃないが、はっきりと気付くほどだった。だが、水に触れる手の動きはビデオと同じように機能していたし、リアルタイムで波紋を作る事が出来ていたが、ビデオに登場した魚はいなかった。
遂に私の順番が来て、幸運な事にMiloと直接会話するという最高のパートが回ってきた。画面の前で自分の名前をはっきりと言ってから一歩下がるようMolyneux氏に言われた。両方終わると今度は一歩前に出るように言われたのでそうすると、Miloが即座に私を認識した。「ハロー、Jeremy!」Miloがそう言うと、ブランコから降りて私の方に向かってきた。次に彼は私の青いシャツを見て「今日は青い服を着てるんだね」と言ってきた。
背後にいた人々から感嘆の声が上がるのが聞こえた。その後私は、前述したようなMiloを混乱させた質問を始めたが、結局意固地にならず開発初期段階である事を受け入れ、彼が反応を示すような事を言う事にした。「何か笑える事を言って彼の反応を見てみましょう」とMolyneux氏に言われたが、急に何かウィットに富んだ事を言わなければいけないプレッシャーで言葉に詰まり、Miloのシャツを褒めたり、シャツの絵柄が逆さまのヨーダみたいだとか言ってしまった。全く面白くないのは分かっているが、クールだったのは、Miloもこれを認識してしかめっ面をした後、他に目をやってしまった事だ。
そこで時間切れ。だが少なくともMolyneux氏は、Microsoftカンファレンスで見せたビデオが前もって完全に作られたものではないという事を証明した。月曜日に見る事が出来た、絵をスキャンしたり魚と戯れたりするところは見る事が出来なかったが、「適切に」行動すれば、Miloは現実的な反応を見せてくれたのだ。
Miloが「シーマンの凄い版」から卒業するまでにはまだ先は長いし、近くにいたLionheadの人間がどの程度デモに干渉していたのかも興味深い。Miloが起動するXbox 360に取り付けられたラップトップには、カメラを通した映像が映し出されていたのだ。カメラの範囲に新しい人間が入ってくるのを確認するのと、デモ中の幾つかの瞬間を初期化する事以外、彼がそのラップトップで何をしていたのか、どんな情報がゲームから送られていたのか、はっきりさせる事は出来なかった。
それでも、最終的にキャラクターとどのようなコミュニケーションが取れるようになるのか、このゲームのポテンシャルは非常に高い。今後の行く末が楽しみだ。
あ、最後にもう1つ。テスト段階が終了したら最終的にMiloがどんなゲームになるのか尋ねると、彼はこう答えた。「スーパー・たまごっち」
[ソース: IGN]

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