2009年11月06日(金)00時55分

Metro 2033 プレビュー

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ロシアの4A Gamesが手掛ける近未来SFシューター、Metro 2033のプレビューがIGNに掲載されています。

青い空も、緑の草も、天気の良い日も見た事がないと想像してみて欲しい。動物も見た事がなければ、新鮮な空気を吸ったことも、綺麗な水を飲んだ事もない。自分が知っているのは生き残る術と、そのために必要な装備やアイテムを求めて、荒れ果てた土地をさ迷う事だけ。これが、Metro 2033の舞台となる過酷な現実だ。4A GamesとTHQが贈る世紀末を舞台とした一人称シューターは、我々に荒れ果てたロシアと、そこで絶滅を逃れようとする人々を垣間見させてくれる。先日行われたプレス・イベントで私は、アルファ・ビルドによるゲームプレーの幾つかのセクションと、この恐ろしい新世界で待ち受ける恐怖を垣間見る機会に恵まれた。

Metro 2033の原作は、ロシアのベストセラー作家ディミトリ・グルホフスキー氏による同名小説で、荒廃した近未来を描いている。2013年、地球は破滅的な出来事によって崩壊し、不毛の地と化した世界で、人類は絶滅の危機に瀕していた。モスクワで僅かに生き残った人々は、残りの世界が消滅した事を知っていて、地下鉄(Metro)の廃墟であるトンネル内で何とか生き延びていた。20年後、地表は更に危険な場所となった。突然変異のミュータントたちが廃墟を徘徊し、都市の残骸を探索しようとする愚か者たちを襲撃していたのだ。だが、Metroの住人たちにとっては、そうした廃墟に出向かない限り、生き延びるのに必要な物資や銃弾などの道具は手に入らないのだ。

プレーヤーは、世界を変貌させた破滅的な出来事の直前に生まれたものの、地下で育てられた少年Artyomとなる。居心地の良いMetroを出る理由は彼にはなかったが、Dark Onesと呼ばれる新クリーチャーの脅威に対し団結し、最大の駅Polisを守りぬかなければならないと、義父の古い友人Hunterが忠告しに来た事で、全ては一変する。危険なミッションに出かけたHunterが帰還しなかったため、Artyomは彼の跡を継いで駅を団結させようとする。今回私が見る事が出来たデモは、クエストが終わりに近付いている部分で、人間、犬とネズミのハイブリッド・クリーチャー、飛行型クリーチャーらによる激しい戦闘が締めくくりとなった。クリーチャーに体当たりされるとゲームは回想シーンへと移行し、Artyomが最初の駅であるRigaへと向かう8日前の出来事へと遡る。

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Artyomは旅に出る前に、トンネルや地表で生き残るのに必要な装備をお店で揃える必要がある。まずは、ガス・マスク、フィルター、そしてフィルターが使用不可となり、新鮮な空気がすえなくなるまでの時間を示す時計を装備する。更に懐中電灯と、電池が切れた時に使用するチャージャーを手にする。護身用として、ナイフと5.45mm弾を発射する自家製の銃火器を与えられた。銃弾、特に終末以前の武器の銃弾は、Metro住人の間では貨幣としても使用されるため、Metro 2033では非常に重要な存在だ。銃弾をアイテムと交換する事になるが、当然ながら武器にも必要になる。終末以前の銃弾は更に重要で、威力が強く敵へのダメージも大きいが、自分の懐も痛い。

発射速度も速く、弾丸ごとの威力も強いAK-47のような終末以前の武器の場合は、更にダメージが大きくなる。だが、こうした武器を探し回る事以外には、地下で作られた自家製の武器に頼る事になるだろう。これらの武器は、マガジンがシースルーになっていて、残りの弾数が一目で分かるようになっている。実際、HUDを排除するというのは本作の目的の一つであり、ビジュアル上のヒントによって、複雑でより映画的な体験を作り出すのに貢献している。例えば、ガス・マスクは使えば使うほど劣化していき、前が見えにくくなっていく。ダメージを受けた時も同様で、ヘルス・メーターやダメージ数値表記の代わりに、画面全体が赤く光るようになっている。ヘルスは自動回復だが、緊急時にはモルヒネ注射に頼る事になるだろう。

基本を押さえたところで、ミッションに取り掛かろう。最初のミッションは、仲間と共にMetroのトンネルを進んで、Riga駅へと辿り着く事。最近ミュータントの襲撃を受けた場所であり、危険に満ちている。目的地に辿り着く方法が他にないため、彼らは嫌々進んでいくが、旅の序盤は何事もなく平穏に進んでいった。だが、目的地まで半分ほど来た所で、ArtyomたちはAnomaly(異変)と呼ばれる環境障害にぶち当たり、気絶してしまう。奇妙なモンスターと兵士たちが広大な戦場で戦う奇妙なビジョンが見える他は、起き上がれるようになるまでArtyomたちに出来る事は何もなく、気付くと彼らは非常に危険な状況に陥っていた。

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こうしたブラックアウトは、Anomalyの原因である強力な念力を持ったDark Onesによって引き起こされるのだという。環境障害の幾つかは、一本道のキャンペーンにおいても避ける事が出来る。ミュータントの集団の追撃を許してしまうため、トンネル内でのAnomalyは非常に危険だ。ショットガンを装備したArtyomは、列車に乗った仲間を守らねばならず、彼らがトンネルに雪崩れ込んでくるミュータントの餌食にならずにRigaのはずれまで辿り着く事が出来るよう願うしかない。だが、これは見た目よりも簡単だった。Artyomは戦闘の最中に列車から叩き落され、駅のバリケードを自力で突破して、駅の住人の助けを借りる事が出来たのだ。

その後は、傭兵の集団に占拠された、Black Stationと呼ばれるエリアを見る事が出来た。Artyomが他の人間と敵対関係にある理由は教えてもらえなかったが、本作には様々な派閥が登場するのだという。プレーヤーは彼らと物々交換をしたり、好戦的な派閥と戦ったりする事になる。ミュータント相手の戦闘と違って、人間を相手にした場合にはステルスで基地に侵入する事も可能となる。腕にはステルス・メーターが付いていて、緑に光ると敵からは全く見えない状態、黄色なら見える状態、赤の場合は完全に発見されている状態を示している。基地周辺には様々なトラップが仕掛けられているので、ステルスは思ったよりも複雑だ。割れたガラスを踏めばガードに気付かれるし、トリップワイヤーに引っかかるとスパイクが刺さった角材が侵入者を襲う。

人間を相手にした戦闘では、ゲームプレーに幾つかの興味深い修正が見て取れた。死体を漁ってアイテムを収集する事もそうだが、ミュータント相手の時とは違った戦術を取る必要があるのだ。例えば、傭兵基地の発電機を破壊した後、Artyomは敵に居場所を知られてしまう懐中電灯を点けるのではなく、ナイト・ビジョン・ゴーグルに切り替えていた。だが、傭兵も同じゴーグルを装備しているので、すぐに騒動を嗅ぎ付けた彼らとの激しい戦闘となり、暗闇にマズル・フラッシュだけが光っている。更に、傭兵たちはArtyomを汚染区域へと追い込み、ガス・マスクを破壊するために顔面への打撃攻撃を執拗に繰り返してきた。なんとか敵を撃退出来たお陰で、損傷しているものの何とか機能するマスクを手に入れる事が出来たので、汚染された空気で窒息する心配をせずに、奥地へと探索を続ける事が出来た。

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Metro 2033は約2年ほど開発が続いていて、PhysXに対応したProprietaryエンジンを使用。埃や炎のパーティクル効果や現実的な破壊環境を実現している。ストリーミング技術のお陰で両方のプラットフォームでロード時間が劇的に減少されていて、PC版では数秒、Xbox 360版では10秒以下だ。PC版では、3Dビジョン・グラスによって3Dもサポートされている。コードが実装されているだけなのだが、非常にシャープな出来であった。デモを見る限り、S.T.A.L.K.E.R.との類似点を感じざるをえなかったのだが、それもそのはず、4Aで本作の開発を手掛けている人間の多くが、S.T.A.L.K.E.R.にも関わっていたとの事だ。だが、一本道な性質のゲームプレーに、よりタイトなエンジンもあり、2010年初頭に発売された暁には、Metro 2033は極めて空気感に優れたシューターとなる可能性があるだろう。

[ソース: IGN]

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  • カテゴリ: プレビュー タグ: Metro 2033