2009年12月26日(土)06時44分

ジャンル別ゲーム・オブ・ザ・イヤー2009 - GameSpot編

GameSpotが機種を問わないジャンル別の2009年ゲーム・オブ・ザ・イヤーを発表しています。

▼ ベスト・アクション/アドベンチャー・ゲーム

Uncharted 2: Among Thieves

このカテゴリーの勝者を決めるのは非常に難しかった。今年のアクション・アドベンチャーは、全てのプラットフォームにおいて質の高いゲームで溢れており、ファイナリストはどれが勝っても納得のチョイスとなったであろう。事実、これらのゲームはある意味勝者なのだ。

だが、より正確に言えば、Uncharted 2: Among Thievesこそ勝者だ。この素晴らしいアクション・アドベンチャーは、正にアクション・アドベンチャーのお手本のような作品で、巧みなパズルと印象的な登場人物、最高の台詞、スペクタクルなシーンが盛り込まれている。プラットフォーマー・スタイルの探索、近接戦闘、素晴らしいシューター・ゲームプレーといった、ジョークを言いながら世界中を飛び回るトレジャー・ハンターNathan Drakeが繰り広げるUncharted 2のバリエーション豊かなアクションの背景には、とんでもなくゴージャスな国際色豊かな風景が広がっている。

キャンペーンのテンポは巧みに計算され、次々と舞台を変えながらも、決して飽きさせない作りになっている。更に素晴らしいのは、ゲームの流れを一変させるプラットフォーミングと回避動作を対戦マルチプレーに盛り込む事で、他のオンライン・シューターとの差別化を図っている点だ。Uncharted 2は現時点でPS3最高のグラフィックを誇り、バリエーション豊かなシングルプレーと最高のマルチプレーを盛り込んだ完成されたパッケージであり、2009年最高のアクション・アドベンチャーだ。

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▼ ベスト・ドライビング・ゲーム

Forza Motorsport 3

2007年のForza Motorsport 2をプレーした後に、次回作に望む事のリストを作ったとしたら、その殆ど、もしくは全てがForza 3で実現されている。ゴージャスにレンダリングされたピックアップ・トラックからルマン・スタイルのレース車、新旧そして架空のものまでもが交じり合ったコース、中毒性の高いドライビング・モデル。こうした追加要素一つ取ってみても、Forza 3はスピード狂のために作られたゲームに値する。こうした素晴らしい基礎に、様々なコンテンツを作成、シェア、売買出来るStorefrontという革新的なコミュニティ要素を加えれば、年間最優秀ドライビング・ゲームのレシピが完成する。

車好きの仲間とビジョンを分かち合おうとするカメラマンの卵であろうと、バーチャルで油まみれになりながら車を限界までチューニングしようと、クリストファー・ウォーケンの顔を再現したいだけのアーティストであろうと、あらゆる人間にアピールする何かがForza 3にはある。2009年最高のドライビング・ゲームというだけではなく、この10年間にゲーム機で発売された最高のドライビング・ゲームかもしれない。

▼ ベスト格闘ゲーム

Street Fighter IV

まず、一つハッキリしておこう。このカテゴリーの勝者を決めるのは簡単ではなかったし、GameSpotのエディターたちによる実写版格闘ゲームになる寸前だった。幸運な事に、議論の最中に発せられた脅しを実行に移す者は誰もいなかったので、GameSpotのエディターたちは遂に、何とか結論に達する事が出来た。

キャラクターのバランス上の問題点やオンラインの不具合などがありつつも、ゲームプレー、バラエティ、革新性の観点から見て、Street Fighter IVは恐らく今年最も完成された格闘ゲームだろう。今年は他にも高品質でコンテンツ満載の格闘ゲームがあった事も、全く新しい方向性に踏み込んだ格闘ゲームがあった事も事実だが、Street Fighter IVほど、種類豊富なキャラクターたち、上出来のゲームプレー、新ゲームプレー・フィーチャー、美しいグラフィックを提供してくれた格闘ゲームは存在しない。僅差の戦いではあったが、結局はStreet Fighter IVがGameSpotの2009年ベスト格闘ゲームの勝者となった。

▼ ベスト・プラットフォーマー

Ratchet & Clank Future: A Crack in Time

Ratchet & Clankシリーズは、決して典型的なプラットフォーマーではなかった。このシリーズは常に銃による戦闘と自由なナビゲーションにフォーカスを当てており、宙に浮く足場からジャンプしたり、頼りになるスウィングショットを使って地面の裂け目をスウィングしたりする事が、敵を銃で吹き飛ばすのと同じくらいスリリングになっているのだ。A Crack in Timeはこうしたアクションを見事に形にし、あらゆる局面でサプライズが待ち受ける、印象的な体験を作り出している。

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この最新作で最も際立った新要素といえば、時間をベースとしたパズルだ。能天気なアクションと頭を使うパズルを両立させるには、ゲームを慎重に構築する必要があるが、A Crack in Timeはいとも簡単にこれを成し遂げている。こうした頭を使うテストでは、自らのクローンを作って閉ざされたドアを通過したりするなど、今までのシリーズにはなかったやりがいのあるチャレンジを提供してくれる。だが過去作同様、A Crack in Timeは常識が通用せず、全てが古典的カトゥーンのように色鮮やかなオープン・ワールドでこそ真価を発揮する。Ratchet & Clank Future: A Crack in Timeには純粋な楽しさが詰まっていて、テンポ良くスリリングな展開が連続して行く。今年最も楽しいゲームの一つであり、ベテラン・デュオのエキサイティングな復活作だ。

▼ ベスト・パズル・ゲーム

Trials HD

Trials HDは典型的なパズル・ゲームではない。何よりプレーヤーはバイクに乗っているし、画面上部で時を刻むタイマーのせいで、落ち着いて考える事も出来ないのだ。だが、本作は昔気質のクイズや複雑の配置されたカラフルな宝石と同じくらい、イジワルで示唆に富んでいる。トライアルの終点に辿り着くには、起動と速度をリアルタイムに計算し、ほぼ垂直の壁を登って、チェック・ポイントという名のオアシスに到達しなければならないのだ。

Trials HDは2009年最高のパズル・ゲームというだけでなく、最も中毒性の高いゲームである。リーダーボードで友人とタイムを競い合い出したら、コントローラーを置く事は事実上不可能となる。あと僅かで友人の記録を更新出来る事がクロックで示されているため、ほぼ完璧な走りから何としてでも1秒か2秒短縮しようと努力する、終わりのない綱引きなのだ。

友人の記録を破る事と、行く手を阻む障害を乗り越える事の魅力を組み合わせれば、延々と「あともう一走り」が続く、我々の心を掴んで離さないやりがいのあるパズル・ゲームが出来上がるのだ。

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▼ ベスト・リズム/音楽ゲーム

The Beatles: Rock Band

Beatlesを表すには最上級の褒め言葉が幾らあっても足りないほどだが、素晴らしい題材が必ず素晴らしいゲームになるとは限らない。だが、The Beatles: Rock Bandは違う。本作は単に音楽を借用しただけのゲームではなく、Beatlesの個性、スタイルなどを用いて、スペシャルなゲームに仕上がっている。

収録曲はナンバーワン・ヒットからそれほど有名ではない楽曲までBeatlesのキャリア全体を網羅し、驚くほどバラエティに富んだ素晴らしいトラックリストとなっている。キャリア・モードをプレーすれば、楽曲だけではなくスタイリッシュなカットシーンや各曲の合間に流れるアーティステックなビデオから、バンドがいかに進化して行ったかを見て取る事が出来るだろう。これらのビデオは、満員のスタジアムの熱気をリビング・ルームに伝えてくれるし、プレーヤーを全く別の場所に連れて行ってくれる。これまでに他のリズム・ゲームが成し得なかった、ノートの先を見たい気持ちにさせてくれるのだ。

アーティステックな演出に加え、The Beatles: Rock Bandの最も凄い点は、これまでのどのバンド・ゲームよりも、バンドの絆を感じさせてくれる点にある。凝縮された楽曲のカタログも、こうした感覚を盛り立てるのに役立っており、様々なアンロック要素のお陰で、雲の上の存在であるスターたちをより身近に感じる事が出来るのだ。3パートのハーモニーは、このジャンル初の試みであるだけでなく、本質的に同じ楽器でコラボレーションさせてくれるので、バンドの結束を強めてくれる。The Beatles: Rock Bandはあらゆる面で上手く機能しており、リビング・ルームでロックする事の興奮と友情の虜にならざるを得ない作品に仕上がっている。我々を一つにし、このジャンルに新鮮で特別な何かを持ち込んだThe Beatles: Rock Bandこそ、2009年のベスト・リズム/音楽ゲームだ。

▼ ベストRPG

Demon’s Souls

Demon’s Soulsは決して万人向けのゲームではないが、たとえ度重なる死が待ち受けていると分かっていても、我々の多くが薄暗いKingdom of Boletariaへと吸い込まれていった。今年最も難易度が高くやりがいのあるDemon’s Soulsは、素晴らしい雰囲気と容赦のない難易度、ダークな美しさによって際立った存在となっている。プレーヤーを即座にダークな世界に惹き込むだけでなく、行く手に待ち受ける危機を他のプレーヤーに忠告するメッセージを残せるという、ユニークなオンライン・システムを搭載しているのだ。

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死がテーマとなるDemon’s Soulsではあるが、自らの予期せぬ死が、他のプレーヤーの命を救う事になるかもしれないのだ。プレーヤーが自分のゲーム中で死ぬとそこに血痕が残り、他のプレーヤーに何があったのかが分かるのだ。マルチプレーはシームレスで、ソウル・マーカーを落としたり拾う事で、他のプレーヤーを召喚したり、他のプレーヤーの世界に入り込んで協力プレーをする事が出来るのだ。

これまでにないこうした要素が、各エリアが常に新鮮な何かを提供してくれるユニバースに組み込まれ、真実味溢れる世界を探索するだけでも楽しめる作品となっている。モンスターたちからは容易く逃れる事は出来ず、戦闘には慎重なタイミングと正確さ、我慢強さが求められる。他のRPGほど物語性はないかもしれないが、バックストーリーと遭遇するキャラクターたちは、プレーヤーをこの世界に惹き付けるのに充分役立っている。Demon’s Soulsは、今年最も革新的かつ魅力的なゲームで、我々のイマジネーションと空き時間をガッチリと掴んでみせた。GameSpotが選ぶ2009年のベストRPGである。

▼ ベスト・シューター

Killzone 2

前作Killzoneは、自らの前評判に潰された、「Haloキラーになり得なかったゲーム」として永遠に記憶されるだろう。この続編も最初から不利な状況に置かれていたが、だからこそ、このカテゴリーを勝ち取った事はより凄い事だ。

Killzone 2は、シューターを構成するメカニックの核の部分を、これまで以上にないほど洗練させた作品で、結果として最も充実したシューター体験となっている。驚異的なグラフィック、素晴らしいサウンド・デザイン、時に超人的なAIなど、Killzone 2は往々にして戦争を最も正確に描写した作品なのではないかと思わせるほどだ。ノミネート作品の少なくとも1作品は、正にそうしたコンセプトの基に作られている事を考えると、驚異的な事である。独創性という面ではKillzone 2が賞を獲得する事はないが、本作ほど生々しい体験を提供してくれるシューターは他にない。戦火で崩壊した街並みを駆け抜けながら、銃弾から身を隠すのは、実にテンションが上がる。

そこに素晴らしく奥が深い充実したマルチプレーを加えれば、Killzone 2が今年のベスト・シューターである事は明白だ。過剰な期待をよそに、Killzone 2は今後のシューターとって一つのスタンダードとなった。

▼ ベスト・スポーツ・ゲーム

FIFA Soccer 10

スポーツの喜びとは競争のスリルである。スキルとストラテジーを競い合い、そこに身体能力が加わる。スポーツ・ゲームの喜びも全く同じ。そこから身体能力を差し引くだけで良い。スポーツが何であれ、今年はあらゆるスポーツの最高のゲームが出揃ったが、GameSpotエディターは何か一つ選ばなければならないのだ。

結局、チャンピオンシップを勝ち取ったのはFIFA 10だ。サッカーが世界で最も人気のあるスポーツである事とは関係なく、FIFA 10こそ今年最高のスポーツ・ゲームなのだ。毎年発売されるスポーツ・ゲームのシリーズ最新作にはある程度の改善を期待するだろうが、このFIFA最新作は、あらゆる面で大幅な改善が施されている。

360度のドリブルを取り入れ、ゲームの基本操作メカニックを再調整した事で、パスやシュートがよりスムーズかつ滑らかになり、マネージャー・モードやアニメーションへの改善、より賢くなったAI、そして何よりも、新たに加わったVirtual Proフィーチャーがある。このフィーチャーでは、自分独自のバーチャル選手を作成できるだけでなく、友人のバーチャル選手のみで構成されたバーチャル・チームとオンラインで対戦が出来るのだ。単純にFIFA Soccer 10は文句なくシリーズ最高傑作であり、2009年のベスト・スポーツ・ゲームだ。

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▼ベスト・ストラテジー・ゲーム

The Sims 3

2009年には素晴らしいストラテジーが沢山あったが、我々の心を捉えたのは、日常生活の複雑さをシミュレートした作品だ。The Sims 3は前2作で確立されたゲームプレーを新鮮かつエキサイティングなやり方で拡張し、結果的に奥深さが増した、より豊かな体験となっている。過去作同様、The Sims 3では好きなようにバーチャル・ライフを送る事が出来る。結婚して子供を生むとか、人気映画スターになるとか、本作で拡張されたウィッシュ・システムで設定された自分の分身の目標を達成しようとする時、真のストラテジー要素が顔を覗かせる。

こうした要素の多くは過去作にも登場するものばかりだが、The Sims 3はこの土台を基に、これまでで最も奥が深くやりがいのあるSimsとなっている。例えば、自宅は全体のエコ・システムに組み込まれており、プレーヤーと一緒に隣人たちも年齢を重ねていく事になる。こうした細かな要素が、Sims世界に真実味を加味しており、プレーヤーを没頭させているのだ。

職探しや家具の購入、家を買うための貯金といった平凡な日常の光景が充実したゲームプレーになっている時、そのゲームが特別な存在である事に気付くのだ。

[ソース: GameSpot]

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