2010年04月10日(土)17時56分

Crysis 2 プレビュー

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Crysis 2の最新プレビューがIGNに掲載されています。

新ナノ・スーツやテック予告編がGDCでお披露目されたものの、Crytekがこの最新プロジェクトの全貌を明らかにする事はこれまでなかった。だがそれも今週までの話。Cevat Yerli氏率いるCrytekの開発チームの面々が、ニューヨークでCrysis 2の最新デモンストレーションを行ったのだ。デモンストレーションは全てXbox 360版で行われたものの、PS3とPCでもこのホリデー・シーズンに発売される予定だ。我々は今回、ゲームをこの目で見る事が出来ただけでなく、Cevat Yerli氏や脚本を担当したSF作家のRichard Morgan氏に、Crysis 2の新たな方向性について聞く事が出来た。

もう誰もが今週始めに公開されたタイムズ・スクエアの予告編を既に目にしている事と思うが、あれは物語の冒頭に過ぎない。ナノ・スーツに身を包んだ兵士が瓦礫の山と化したマンハッタンに現れ、ヘリコプターが上空を飛んでいく。エイリアンがヘリコプターを攻撃すると、現場は大惨事に見舞われるのだ。ここでプレーヤーがエイリアン退治に乗り出す事となる。

EA Partnersのゼネラル・マネージャーDavid Demartini氏が簡潔に紹介を済ませると、Cevat YErli氏が壇上に上がり、この続編に向けたインスピレーションについて語ってくれた。Far Cryと前作Crysisの箱庭での成功に続き、Crysis 2にはステルスやスピード、強靭さやシールドを駆使して障害を乗り越える事が出来る柔軟性がある。敵との遭遇をいかにして潜り抜けるかはプレーヤー次第であり、デモンストレーションを見る限りでは、プレー・スタイルを素早く切り替える事が出来るように見えた。

Crytekは3つの要素の力を入れており、その一つがナノ・スーツだ。Cevat YErli氏によると、インターフェースの層を減らして、より手軽にスーツを使いこなせるようにするという。例えば本作では、ステルスに重点を置いたハンティング・モードと、戦闘に重点を置いたタンク・モードからなる2種類の基本モードが存在する。前者では透明人間のようなスニーキングが可能だが、後者ではかなりのダメージにも耐える事が出来るのだ。加えて、パワーや戦術認識を増したい場合、セカンダリー・モードを起動させる事も可能となっている。

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例えば、敵にステルスでアプローチしている場合、戦術モードを起動させれば付近にいる敵の存在を確認する事が可能となる。激しい戦闘になってしまったら、モードをパワー・モードに切り替えれば、足が速くなりジャンプ力も増すため、その場から脱出する事が容易になるのだ。それでも駄目な場合は、ステルス・モードをシールドに切り替えて、強引に突破しよう。敵を全滅させたら、シールドはそのままに、パワーからステルスに戻す事が可能だ。このモードの場合、敵の居場所を把握しながら、正面から戦闘をする事が可能となる。

このようにして2つのスタイルと2つのモードを組み合わせる事により、プレーヤーは状況に応じて4種類のオプションを使い分ける事が出来るのだ。ゲームを通して可能となるアップグレードでは、それぞれのスタイルに合ったカスタマイズをスーツに施す事が出来るようになっている。状況に適応し、サバイバルしていくのだ。

デモンストレーションでも、そうした場面を目にする事が出来た。主人公は崩れかかった高層ビルに立ち、隣のビルの屋上にいるCrynet兵士を見下ろしている。ステルスとパワー・モードを起動させて透明になると、その屋上へとジャンプ。1人になった兵士にそっと近寄り、素早く静かにステルス・キルで倒す。おもむろにショットガンを取り出して残りの兵士を吹き飛ばし、素早くステルスからシールドに切り替えてアーマーを強化する。

銃撃戦の最中にも、プレーヤーはステルスとシールドを自由に切り替える事が可能だ。敵を全滅させると、パワー・モードをオフにして戦術認識モードを起動させる。これにより、近くのビルにロケット砲を装備した敵がいる事が分かったので、素早くパワー・モードに切り替えて危険を回避するのだ。パワー・モードをオンにした状態だと、タレットを切り離して通常の武器のように使用する事が可能となる。

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力を入れている要素の2番目は、舞台となるニューヨークだ。「アーバン・ジャングル」をコンセプトに、Crytekは過去作と違って縦方向に重点を置いたステージを作り上げた。都市は破壊しつくされているため、カバーには事欠かないだろう。舞台を都会に移したとはいえ、Crysis 2はほぼ全編を通して屋外が舞台となっているので、エイリアンとの戦闘中に建物を出たり入ったりする事はない。

舞台をニューヨークに移した事で、プレーヤーがより感情移入しやすくなっている。島が舞台の場合、プレーヤーはこの島を守る事を気にかけるように言われなければならなかったが、舞台がニューヨークだと本能的に救いたいという気持ちが沸いて来るだろう。脚本を担当したRichard Morgan氏によると、ニューヨークをまるで登場人物の1人のように扱っているという。ニューヨークは、彼が言うところの世界で最も象徴的な街であり、この最新作の背景には最適なのだ。

残念ながら、物語について開発チームの面々はあまり明かしてくれなかった。Richard Morgan氏は、プレーヤーが物語をフリーフォールのように体験する事を好むという。つまり、何が起きているのかはっきりとは分からないまま、そこにある危機に立ち向かっていくのだ。しかも、Crynetセキュリティ・フォースは、必ずしも悪者ではないらしい。プレーヤーが第3者として見守る場面もあるが、お互いに異なった目的があり、結果として協力してエイリアンと戦うようなシチュエーションになる事も度々あるのだ。

そうした関係性を如実に描いているのが、Crynetに捕まった主人公がヘリコプターに乗せられて刑務所に移送される場面だ。ヘリが離陸すると、エイリアンの建造物が爆発してヘリを破壊してしまう。倒れたままの主人公がナノ・スーツがオンラインになるのを待っていると、そばに横たわる敵兵士に奇妙な事が起きるのを目撃する。すると大きな宇宙船が通りに現れ、墜落現場のそばにエイリアンを投下していく。スーツが機能し始めるやいなや、主人公は生き残ったCrynet兵士と共に、エイリアンと戦う羽目になるのだ。

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さて、本作が力を入れている最後の要素が、この通りのステージでの銃撃戦で見る事が出来た、相互干渉可能な破壊要素だ。銃弾やグレネードが飛び交うと、コンクリートや鋼鉄がそこら中に飛び散っていく。これは見た目にスペクタクルなだけでなく、直線に長いマンハッタンの道路の遠距離描写を、煙や霧によって遮るようなデザイン意図もあるようだ。

当然ながら、Crysis 2はCryENGINE 3の最新機能を全てフィーチャーしている。リアルタイム・ライティング、コンプレックス・シェーダー、プロシージャル破壊、物理ベース・エフェクトなどにより現実さながらの世界を構築出来る他、ダイナミック・カバー・システムや現実のようなAI、正確なヒット・リアクションにより、キャラクターにリアリズムをもたらしてくれるのだ。技術デモではこうしたフィーチャーを見る事ができ、同時にどのプラットフォームでのレンダリングなのかを逐一教えてくれた。ゲーム機の性能の上限がPC版のパフォーマンスを制限してしまうのではないかという問いに対しては、Cevat YErli氏はPC版ではそのグラフィック・パワーを最大限に活かす全力を尽くすと答えてくれた。

Crysis 2が今年最も興味深いタイトルの一つである事は間違いのないところ。ようやく実際に動いているところを目にする事が出来たのは嬉しい限りだ。今後も詳細をお楽しみに。

[ソース: IGN]