この記事ではASUSから発売されている「ASUS ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」の実機レビューを行っていきます。
総合評価 | (4.5 / 5.0) |
価格 | (3.0 / 5.0) |
重量 | (5.0 / 5.0) |
センサー | (5.0 / 5.0) |
ソール | (4.0 / 5.0) |
この記事では、「カウンターストライク」「バトルフィールド」「Apex Legends」など様々なFPSゲームジャンルを10年以上プレイしてきた筆者が「ASUS ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」について紹介していきます。
「ASUS ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」のスペック
ボタン数 | 5ボタン(左右クリック、サイドボタン×2、ホイールボタン) |
重量 | 54g |
種類 | ワイヤレス(無線) |
サイズ | 127.5mm×63.7mm×39.6mm(高さ×幅×奥行き) |
電池寿命 | ライティングなし:90時間 / デフォルトライティング:79時間 |
センサー | ROG AimPoint |
DPI | 100-36,000DPI |
ポーリングレート | 125/250/500/1000Hz |
ケーブル | 充電ケーブル(ビニール) |
同梱物 |
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ASUS ROG Harpe Ace Aim Lab Editionマウス本体 |
ワイヤレスレシーバー(USB) |
レシーバー延長アダプター |
グリップテープ |
マウスソール |
PTFEフィート付きレシーバーカバー(オプション) |
取扱説明書 / ステッカー |
「ASUS ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」のレビュー
「ASUS ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」の簡潔なレビューは以下の通りです。
- 54gという軽量サイズなのにも関わらず手が大きい人にもフィット感があるマウス
- 安定感があるためローセンシプレイヤーにも向いている
- 軽量化のためかコーティング自体は若干チープ感がある
- Bluetooth接続に対応しているので使い分けがしやすい
ASUS ROG Harpe Ace Aim Lab Editionを利用した筆者の感想としては、「超軽量マウスなのにも関わらず手にフィット感がある」という点に印象を受けました。
60gを切る超軽量ゲーミングマウスの多くは、軽量化を行うためにマウス本体のサイズも小さくなってしまい、かぶせ持ちをするプレイヤーや手の大きい人にはマウスがあまりフィットしないというのが懸念点でした。
ですが、ROG Harpe Aceは54gという軽量マウスなのにも関わらず、マウスのサイズ自体がやや大きめのため、かぶせ持ちをしてもフィット感があるゲーミングマウスです。
以下では、より詳しく「ASUS ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」について掘りさげていきます。
「ASUS ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」のメリット・デメリット
「ASUS ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」の大きな強みは、なんといっても「54g」という超軽量級という点です。
これはプロ使用率の高い「G PRO X SUPERLIGHT」の「63g」という重量を遥かに上回る軽さを持ったゲーミングマウスモデルとなっています。
さらに、「ASUS ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」は軽量化を行っているのにも関わらず、マウスのサイズ感はミディアムサイズを維持しており、かぶせ持ちでもフィット感のあるサイズとなっているのが大きなポイントです。
そのため、「軽量マウスが欲しいけどサイズが小さすぎて手に合わないのちょっと…」という方にもおすすめできるマウスとなっています。
実際に筆者は別の超軽量マウスを購入したあと、「軽いのはいいけどマウスが小さすぎてエイムが安定しない」という悩みを抱えてしまったので、マウスのサイズ感はゲーム影響するほど非常に重要な要素となっています。
「ASUS ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」の特徴・外観
「ASUS ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」のデザインの特徴は、かぶせ持ちにもフィット感のある形状で、かつ若干ゆとりがある山なりの形状となっています。
マウス真ん中から後方にかけての山なり部分の背はそこまで高くなく、手のひらでマウスを圧迫したくない人にも向いている設計です。
少しゆとりがあることで、「腕に力を入れすぎてしまいエイムが不安定」という悩みを持っている方でも、わりと自然な力加減でエイムすることができるような印象を受けました。
また、LEDは「マウスホイール」部分のみの搭載となっており、ロゴ部分等は光りません。
マウスソールは四隅に三角形のマウスソールが貼られています。
純正ソールはPTFEフィート(ポリテトラフルオロエチレン)となっており、ASUS製のマウスパッドの「ROG HONE」とも相性が良く滑りやすく止めやすいソールです。
ただし、純正ソールの場合Logicool製のG640rなどとの相性はやや悪く、若干滑りづらい印象を受けましたが、付属の半円型マウスソールの貼り付けることによって解消しました。
そのため、マウスパッドとの相性でソールの張替えを検討してみるのがおすすめです。
「ASUS ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」の重量・サイズ
「ASUS ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」の重量はメーカーでの公表値と同じで、実測値でも54gと公表値と正しい結果となりました。
軽量級ゲーミングマウスの中では、ミディアムサイズで50g台を展開しているモデルはほとんどなく、これより軽いマウスとなるとサイズが一回り小さくなったり、ハニカム構造(穴あき)に対応したものになってきます。
全体的なサイズ感に関しても大手メーカーのゲーミングマウスモデルと近いサイズ感となっています。
「ASUS ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」のコーティング・素材
「ASUS ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」のコーティングは全体的にややザラザラしており、指の跡や皮脂などはややつきづらい質感ですが、若干チープさを感じるものになっています。
サイド部分には親指に当たる部分に縦のラインが入っていますが、グリップ性能自体はそこまでありません。
そのため、グリップ力を上げたい方には付属のグリップテープをマウスに貼ることで手汗の多い方にも安定してマウスを持つことができます。
「ASUS ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」のおすすめの持ち方
「ASUS ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」を、つかみ持ち・つまみ持ち・かぶせ持ちの主流な持ち方で、どの持ち方が一番最適かをチェックしてみました。
つかみ持ち
おすすめ度 | ★★★★★(5.0/5.0) |
つかみ持ちは平均よりもやや手のサイズが大きい筆者にもフィット感があり、ASUS ROG Harpe Ace Aim Lab Editionと相性の良い持ち方の一つです。
メインボタン部分もつかみ持ちであればクリックの重さにも問題なく、『VALORANT』などのタップ撃ちを行うゲームとの相性も良い印象を受けました。
つまみ持ち
おすすめ度 | ★★★☆☆(3.0/5.0) |
つまみ持ちはフィットしないというわけではありませんが、メインボタン部分の指を配置を浅めにしている場合は注意が必要となります。
メインボタンの根本部分になるとややクリック感が重く、1クリックごとにやや疲労感が蓄積しやすいと感じました。
そのため、メインボタン部分とフィットさせるために深く持ってしまうと、おのずとかぶせ持ちに近い持ち方になってしまうため、「マウスを浅く持つ」という方にはそこまでフィットしない可能性があります。
かぶせ持ち
おすすめ度 | ★★★★☆(4.0/5.0) |
かぶせ持ちの場合は、手のひら部分にややゆとりがあり、このゆとり部分を良しとするかは完全に好みの問題になります。
がっちり手のひらを包んでくれるような形状を求めている方には少し「ASUS ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」には物足りないですが、手のひらの力を逃したい方にはかぶせ持ちプレイヤー方にもおすすめの形状です。
「ASUS ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」のボタン
「ASUS ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」の各種ボタンの押し心地、クリック感などを具体的に解説していきます。
実際のクリック感や音が気になる方は以下の動画を参考にしてみてください。
メインボタン
メインボタン部分には「ROGマイクロスイッチ」という7,000万回のクリックにも耐えられる高耐久なスイッチが採用されています。
クリック感の浅さ的には深くもなく浅くもなくといった印象で、少し力を入れて押し込むとボタンからの跳ね返りがあります。
メインボタンの根本部分は少し硬くなる(詰まる)ようになっており、マウスを浅く持って根本付近でクリックする方にはあまりおすすめできません。
サイドボタン
サイドボタン部分には縦のラインが入っており、自分がどの部分を持っているかというのは触感的にも分かりやすくなっています。
サイド部分を低く持つ方にとってサイドボタンはやや高めの位置になっており、多少親指を上方向にスライドさせる必要があります。
クリック感はメインボタンよりも少し重く、しっかりとクリックしたことが分かるようなクリック感となっています。
マウスホイール
マウスホイールの中央部分には滑り止めのゴムラバーが搭載されています。
ホイールの回し心地はやや重く、1ノッチごとにしっかりと回した感がわかるホイール設計です。
ホイールクリックはやや浅い印象で、クリックする度に「コト」というクリック音がするマウスホイールとなっています。
底面
マウス底面には「DPI変更ボタン」「PAIRボタン」「モード変更スイッチ」があります。
DPIボタンは400/800/1600/3200で切り替えることが可能で、これら以外のDPIを利用したい場合はアプリケーションから設定を行う必要があります。
Bluetooth接続を行いたい方は「PAIR」ボタンを押すとペアリングでき、ASUS ROG Harpe Ace Aim Lab Editionが検出されるようになります。
モード変更スイッチは、上から
- Bluetoothモード
- 充電用有線モード
- 2.4GHzワイヤレスモード
となっています。
基本的なワイヤレス環境で利用する場合は、一番下の2.4GHzワイヤレスモードに設定しておく必要があります。
「ASUS ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」のソフトウェア
「ASUS ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」はASUSのソフトウェア「Armoury Crate」をダウンロードすることで様々な設定を変更することができます。
「Armoury Crate」では以下のことが可能です。
- DPI、ポーリングレートの変更
- マウスのボタン割り当て
- LEDライトの変更
- マクロ、アクション機能の作成
- キャリブレーション機能
- リフトオフディスタンスの調整
マウスの細かい設定を行う際には、Armoury Crateを開いて、デバイス→「マウス名」を選択することでマウスの設定を行うことができます。
アプリ内では、ボタンの変更やDPIの変更など基本的な要素に加えて、キャリブレーション機能やリフトオフディスタンスの調整も可能です。
「ASUS ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」を実際に『VALORANT』で使用してみた
実際に『VALORANT』で「ASUS ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」を使用してみました。マウスパッドは「ASUS ROG Hone Ace Aim Lab Edition」です。
筆者の感度は400DPIの感度0.34で、振り向きは48.03cmとローセンシ寄りの設定をしており、腕をぶんぶん振り回すことが多々ありますが、マウス自体が軽いので腕に負荷がかかりづらくなっています。
特に腕を振りつつ、しっかりと正確な射撃を行うVALORANTでは「ASUS ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」のサイズ感と軽さは非常に効果的だと感じました。
「ASUS ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」のレビューまとめ
「ASUS ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」は具体的にどんなユーザーにおすすめかをまとめていきます。
- 超軽量マウスが欲しいけどできるだけサイズ感は大きめのサイズを求めている方
- マウスにつく皮脂や汗が気になる方
- 全体的なコーティングのチープ感が気にならなければゲーミングマウスとしてはベストなモデル
- ローセンシプレイヤーで現状重めのマウスを使っている方
総合評価 | (4.5 / 5.0) |
価格 | (3.0 / 5.0) |
重量 | (5.0 / 5.0) |
センサー | (5.0 / 5.0) |
ソール | (4.0 / 5.0) |
「ASUS ROG Harpe Ace Aim Lab Edition」は54gという軽量にこだわりながらも、ミディアムサイズを維持した革命的なゲーミングマウスです。
もちろん、ゲーミングとの相性も良いのはもちろんですが、普段使いで利用する場合にも快適に利用することができます。
Bluetooth接続が可能なので、仕事用のPCではBluetooth接続に切り替え、PCゲームをする際には2.4GHzに切り替えて使い分ける…など日常的な利用の観点から見ても利便性が高いマウスです。
筆者は60g以下の超軽量マウスを実現させるためには、「ハニカム構造」や「マウスサイズのコンパクト化」が必要だと考えていたので、ASUS ROG Harpe Ace Aim Lab Editionは革命的なマウスだと感じました。