ゲーマーなら必ず一度は聞いたことがある言葉、「フレームレート(fps)」について解説します。
フレームレートとは何か

「動画」は連続する「静止画」の集まりです。静止画のひとつひとつを「フレーム」といいます。
その動画が1秒間流れる間に何枚の静止画が映るか?=フレームの描画速度が「フレームレート」です。
フレームレートの単位はfps(Frames Per Secondの略)で、1秒間に表示されるフレームが30枚なら「30fps」、60枚なら「60fps」です。
「パラパラ漫画」をイメージするとわかりやすいのですが、大量の静止画を書いて素早く紙をめくると滑らかに絵が動きます。これは「fpsが高い」状態です。
逆に、少ない静止画をゆっくりめくるとパラパラ漫画の動きがカクついて、ぎこちなく見えます。これは「fpsが低い」状態です。
フレームレート(fps)とファースト・パーソン・シューター(FPS)は略称が同じですが、完全に別物です。
ゲームにおけるフレームレートとは?
「ゲームのフレームレート」とは、「ゲーム機(ゲーミングPC)が一秒あたり何枚のフレームをモニターに出力できるか」という数値です。
フレームレート | プレイしやすさ | 対応ゲーム機 | 対応ディスプレイ |
---|---|---|---|
30fps | プレイしにくい | Switch | テレビ |
60fps | 普通 | PS4/Switch(一部タイトルのみ) | テレビ |
120fps | 快適 | PS5 | ゲーミングモニター |
144fps | 快適 | ゲーミングPC | ゲーミングモニター |
240fps | とても快適 | ゲーミングPC | ゲーミングモニター |
ゲームのフレームレートが高ければ高いほど映像は滑らかになり、3D酔いしにくくなり、快適に操作できるようになります。
それだけでなく、フレームレートに比例してプレイヤーの反応速度も上がり、FPSのような対戦ゲームではフレームレートが高いほうが有利になります。

ゲームのフレームレートは「ゲーム機(ゲーミングPC)の性能」「ゲームの仕様」「モニターの仕様」で決定されます。
- ゲーム機の性能
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PS4は60fpsまでしか出せないので、どんなモニターを使っても最大60fpsのゲームしかプレイできません。
- ゲームの仕様
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ゲームが重い(要求スペックが高い)とフレームレートが出にくくなります。ゲームによっては「30fps上限」のようなロックがかかっているので、その場合は最大でも30fpsしか出せません。
- モニターの仕様
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モニターが60fpsまでしか対応していないなら、どんなに良いゲーミングPCを使っても60fps以上の映像ではプレイできません。
モニターのリフレッシュレート(単位:Hz)とは、そのモニターがどれだけのフレームレートを描画できるかという数値です。
リフレッシュレートが120Hzのモニターなら、120fpsまでのフレームレートを描画できます。 逆にモニターのリフレッシュレートが60Hzだと、ゲーミングPCが240fpsまで出力していても60fpsでしかプレイできません。
つまり、ゲームをプレイする際にモニターのリフレッシュレートはフレームレートと同じくらい重要な数字です。
詳しく知りたい方は「リフレッシュレートとは何か」を参考にしてください。
30fps・60fps・120fpsを比較/体感してみた
動画で確認すると、ゲームでの「30fps」「60fps」「120fps」の差は一目瞭然です。
「スロー再生しているからフレームレートの違いがわかりやすくなっているだけでは?」と疑う人におすすめしたいのは、「ネットカフェに行ってFPSを144fpsでプレイしてみる」ことです。
普段30fpsや60fpsでゲームをプレイしているなら、経験したことのない画面の滑らかさと快適な操作感に気付くはずです。