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GPU不足とグラボ品薄の原因は? | 2023年まで値下がりしない可能性も

GPU 在庫不足
by:NVIDIA

2020年9月17日に発売されたNVIDIAの新GPU「RTX 30シリーズ」が世界的に深刻な在庫不足に襲われています。

その背景は、「マイニング需要」「PC需要」「ゲーム機需要」「コロナによる半導体の生産遅延」などあらゆる要因が重なった結果です。

この記事では「GPUの在庫がなくなるまでの時系列」と今後の展望を解説します。

目次

GPUの在庫がなくなるまでの時系列

2020年9月2日
NVIDIAがGeForce RTX 30シリーズを発表

RTX 30シリーズの高い性能と比較的安価な値段で、PC業界やゲーム業界の期待が大きく膨らんだ。

2020年9月17日
RTX 3080が発売

前世代から大幅にアップグレードされ、PS5やXbox series Xといった次世代ゲーム機を軽々凌駕する性能にユーザーが殺到、一瞬で在庫不足に。

2020年9月24日
RTX 3090が発売

RTX30シリーズの最上位ライン「RTX 3090」が発売。一般ユーザーからすればあまりにも高い性能と値段が原因ですぐに売り切れにはならなかったが、VRユーザーやFPSを240fpsでプレイしたいガチ勢は飛びつき、数週間をかけてしっかり在庫切れに。

2020年10月29日
RTX 3070が発売

RTX 3070」が発売。手頃な価格かつ前世代のハイエンドGPUを上回る性能で、ゲーマーには最も人気のある最新GPUになった。Steam上の調査でも「RTX 3080」や「RTX 3090」以上の人気に。

2020年12月2日
RTX 3060 Tiが発売

発売前は「前世代のハイエンドGPUを上回る性能」と言われていたが、実際はRTX 2080 SUPERとほぼ変わらない性能であることが明らかに。

それでも、「399ドルでRTX 2080 SUPER(参考価格:699ドル)並の性能」は十分魅力的で、「RTX 3060 Ti」は人気を博す。

2021年2月25日
RTX 3060が発売

RTX 30シリーズの中でゲーマーから最も人気がないのがこの「RTX 3060」。

どれほど安くても性能面で前世代のRTX 2070とさほど変わらないのでは、次世代感が薄いということなのかもしれない。

加えて「RTX 3060」側でイーサリアムなど一部の仮想通貨のマイニングに制限をかけるという発表もあり、人気薄なので手に入れやすいと思いきや、それでも普通に買われまくって価格は高騰中。

この時系列からわかるのは

  • もともとPCユーザーからRTX30シリーズに対して大きな需要があった。
  • もし他の要因がなかったとしても品薄は避けられなかった。
  • そこに、他の原因が大量に絡んで、RTX30シリーズは品薄状況から回復できなくなってしまった。

ということです。

高騰するGPUの在庫状況

Tech Timesの報告では、アメリカ中の主要小売店でRTX 3080が発売された場合、平均して2分以内に購入され、かつ再入荷の予定は立たないという状況です。

本当に最新GPUを手に入れたいのであれば、eBayで2,000ドル以上を払って購入するというのが一番確実なようです。

日本での状況はというと、BTOショップから一部のGPUが消えています。

ドスパラ

「RTX 3080」だけは在庫の入荷を待つ状況ですが、他のGPUはおおむね翌日出荷に成功しています。ただし、いずれの商品もBTOショップ最安クラスのドスパラらしくない値上げを行ってます。

マウスコンピューター

基本的なRTX30シリーズ搭載PCは購入可能となっていますが、3週間から4週間の出荷待ちがあるようです。全体的な値上げも行われています。

フロンティア

「RTX 3080」「RTX 3090」搭載PCをゲーミングPC販売ページから消し、「RTX 3070」搭載PCをメインに受注生産で販売する戦略に切り替えました。当然、値上げの煽りは受けています。

Amazonでもパーツショップでも事情は同じ。

RTX30シリーズ高騰の余波で、RTX20シリーズやGTX16シリーズまで手に入れにくくなっているのは驚きです。

結論としては、「現状、最新GPUを正規の値段で手に入れたり、すぐに手に入れたりすることは諦めたほうがいい」ということになります。

値上げの原因はGPUだけではありません。一部CPUも供給が間に合っていないケースがみられ、国内のPC業界は過酷な状況に置かれています。

グラボ不足の原因はマイニングだけじゃない

先の見えないGPU不足はいつまで続くのでしょうか。

GPU不足の原因は複数挙げられています。

  1. マイニング(採掘)利用のために仮想通貨勢がGPUを買い占めている
  2. コロナ禍で、GPUに必要な半導体の生産が追い付かない
  3. ゲーム機、自動車、スマートフォンなど、半導体の需要が高すぎる

半導体不足が世界中のあらゆる業界に甚大な影響を与えた結果、半導体最大手のTSMCは「2023年には満足いく物量を用意できることを願っている」と発言。

残念ながら、劇的な解決策はなさそうです。

半導体を増産しようと思ったら専門の工場ごと建設しなければならず、投資が実るのは早くても1年後。「2023年には解決する」というのが現実的な見通しと言えそうです。

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