本記事では、RTX 40シリーズの中でミドルハイ~ハイエンドに位置するRTX 4070・4080に登場したSUPERシリーズの比較と、性能や価格などを紹介します。
以下のポイントで気になっている方は是非参考にしてください。
また、「おすすめゲーミングPC」記事では、現行で販売されているおすすめモデルを紹介しているので、初心者の方はぜひ参考にしてみてください。
RTX 40 SUPERシリーズのスペック・価格まとめ
RTX 40 SUPERシリーズ各モデルの、これまで判明しているスペックと価格を表にまとめました。
型番 | RTX 4070 SUPER | RTX 4070 Ti SUPER | RTX 4080 SUPER |
---|---|---|---|
GPU | AD104 | – | – |
CUDAコア | 7168基 | 8448基 | 10240基 |
VRAM | 12GB | 16GB | 16GB |
メモリ速度 | 21Gbps | – | – |
メモリバス幅 | 192-bit | 256-bit | 256-bit |
TD | 220W | 285W | 320W |
市場価格(想定) | 約100,000円 | 約150,000円 | 約200,000円 |
どのモデルも既存のRTX 4070・4080に比べて計算処理の速さの目安となるCUDAコア数が若干増えているので、単純にグラフィック処理能力も向上しています。
相変わらずTDPもかなり優秀なので、いずれのモデルも750Wの電源ユニットで事足りる上に4Kをメインにできる性能を維持できています。
RTX 4070 SUPER
無印のRTX 4070に比べてRTX 4070 SUPERが優れているところは、4K環境をメインにできる性能ながらTDPが20W増えただけで済んでいる点です。
RTX 4070は4Kを常用するには微妙に性能が足りず厳しいですが、RTX 4070 SUPERになったことでそのハードルをクリアしているので、この差は非常に大きいでしょう。
これにより圧倒的なワットパフォーマンスで4Kのゲーミング性能を手に入れた上に、価格もRTX 4070Tiより安いので色んなゲームを4Kで快適に遊べるグラボの中で限りなく安いモデルと言えます。
RTX 4070については「RTX 4070のベンチマーク・性能スペック」を参考にしてみてください。
RTX 4070 Ti SUPER
TiとSUPERが一緒になっている珍しいモデルですが、意味はその型番の最上級モデルという認識で大丈夫です。
その名の通り、RTX 4070シリーズの中で限りなくRTX 4080に近いスペックを誇っています。
安定して4Kを常用できる性能かつ、TDPは4070 Tiと変わらない285Wとかなり省エネ設計なのでPC全体のコストも抑えやすいところも魅力です。
RTX 4070については「RTX 4070のベンチマーク・性能スペック」を参考にしてみてください。
RTX 4080 SUPER
RTX 4080SUPERは、無印のRTX 4080より純粋なスペックアップをしながらも、TDPは変わらず320Wを維持しているところがかなり優秀です。
ゲーミング性能で困ることはまったくないと言っていいほどのハイエンドモデルなので、先を見据えた高スペックマシンを組むならこのグラボがメインになるでしょう。
高解像度の動画配信やAIによる画像生成にも優れるので、コスパよくクリエイターPCを組むためのグラボとしても人気が出そうです。
RTX 40 SUPERシリーズの発売日
モデル | 発売日 |
---|---|
RTX 4070 SUPER | 1月17日 |
RTX 4070 Ti SUPER | 1月24日 |
RTX 4080 SUPER | 1月31日 |
いずれも2024年の1月中にすべて発売される予定となっています。
円安が続くので時期的にはあまり良くないですが、年度末の決算セール前に発売されるので、各BTOショップが目玉商品としてRTX 40 SUPERシリーズを搭載したゲーミングPCを販売するでしょう。
先を見据えてワンランク上のハイスペックマシンを購入する予定の方にとっては、逆に良い時期に販売されたシリーズと言えます。
RTX 40 SUPERの性能比較
型番 | RTX 4070 SUPER | RTX 4070 | RTX 4070 Ti SUPER | RTX 4070 Ti | RTX 4080 SUPER | RTX 4080 |
---|---|---|---|---|---|---|
GPU | AD104 | AD104 | – | AD104-400 | – | AD102-300 |
CUDAコア | 7168基 | 5888基 | 8448基 | 7680基 | 10240基 | 9728基 |
VRAM | 12GB | 12GB | 16GB | 16GB | 16GB | 16GB |
メモリ | 速度21Gbps | 21Gbps | – | 21Gbps | – | 22.4Gbps |
メモリバス幅 | 192-bit | 160-bit | 256-bit | 192-bit | 256-bit | 256-bit |
TD | 220W | 200W | 285W | 285W | 320W | 320W |
市場価格 | 約100,000円 | 約85,000円 | 約150,000円 | 約120,000円 | 約200,000円 | 約180,000円 |
いずれも価格相応にスペックが上がっていて、TDPが優秀なシリーズであることがわかります。
特にRTX 4070 SUPERは、「4070 Tiになると一気に価格が高いなあ、でも4K常用したいから4070は微妙だなあ」という方にジャストな選択肢と言えるでしょう。
RTX 4080 SUPERに関しては、価格が無印と大して変わらず性能とワットパフォーマンスが非常に優れているのでハイエンドマシンの人気モデルになりそうです。
まとめると、SUPERが登場したことによりユーザーが細かく予算に応じて選択できる幅が増えたと言えます。