2011年05月17日(火)05時32分

L.A. Noire 海外レビュー

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L.A. Noireの海外レビューです。

Video Gamer 10/10

異なる手掛かりや見逃した会話などがなくても、恐らくもう一度プレーしたくなるはずだ。本作がプレーヤーに投げかける暴力、汚職、そして戦後のロスの物悲しさは、なんとも言えない魅力に満ちている。4つのメイン・デスクはどれも全く異なるトーンを持ち、ゆっくりと明らかにされていくPhelps自身のストーリーラインが中心なのは間違いないが、暗い闇を抱えた街自体も重要な出演者なのだ。若い女性の惨殺体を調べるために体を屈める時、埃っぽい部屋でギャンブルの元締めを締め上げる時、燃え落ちたビルの残骸で焼死体の骨を収集する時、プレーヤーは静かに真実を認める事になる。この荒涼とした雰囲気を心ゆくまで楽しみたい、という真実を。

Total Video Game 10/10

箱庭ジャンルはここ数年で古臭さを感じるようになってきたが、L.A. Noireはそこに新たな活力を注ぎ込む事に成功しており、ビデオゲームは銃撃戦の腕だけが試されるものではないという事を見事に証明してくれている。端的に言って、L.A. Noireは外れのないRockstar Gamesが贈る最新マスト作品だ。

Giant Bomb 5.0/5.0

L.A. Noireは非常に大胆なゲームだ。通常のRockstar作品に対してだけでなく、ここまで丁寧かつ熟練した技術が注ぎ込まれたゲームに対する期待に、真っ向から挑戦する作品になっている。オープン・ワールドのアクション・ゲームは山ほどあるが、理路整然としたタイプのゲームプレーとオープン・ワールドを、これほどの予算を掛けて融合させたゲームなど殆ど存在しないのだ。

GamePro 5.0/5.0

L.A. Noireは決して万人向けではないが、犯罪物に魅了されている人間なら隅々まで気に入るはずだ。革新性に飢えていたジャンルに大胆な映画的進化をもたらし、時代を変えるMotionScanテクノロジーを導入している。サイド・ミッションなど込みでクリアには20時間ほど掛かったが、早くも2周目が楽しみでしょうがない。L.A. Noireはこれまでにないゲームであり、これこそ今世代のゲームが必要としていたものだ。それが何より素晴らしい。

1UP A/A+

L.A. Noireの前評判は凄まじいものがあるが、万人向けのゲームではない事だけは確かだ。とはいえ、あらゆるゲーマーがチャンスを与えるべきゲームだと感じている。数多くのシューターや、独創性のないオープン・ワールド・ゲームとは全く異なるタイプのゲームである。ダシール・ハメットの小説や古典映画「深夜の告白」でしか目にした事がない事柄全てが、L.A. Noireではインタラクティブな命を吹き込まれているのだ。Team Bondiはあらゆる方法を用いてプレーヤーを物語に引き込もうとし、成功を収めている。私自身が事件を捜査し、容疑者を確保し、全ての手掛かりを纏め上げたのだ。他のゲームなら最後までかかる所を、L.A. Noireは最初の30分で私を虜にした。それだけでも、素通りしてしまうと後悔するゲームと言えるだろう。今すぐにではないかもしれないが、必ずや一生後悔する事になる。

GameTrailers 9.1/10

L.A. Noireは冒頭からプレーヤーを引き込み、その後単調さのせいで勢いを失うが、最終的には細かな表現やディテールへのこだわり、驚異的な人物とのやり取りなどのお陰で傑作となっている。ある種の品格を兼ね備えており、ビデオゲームにおけるストーリーテリングの新たなスタンダードを定めているが、近年のゲームと比較すると少々限定されている。似たゲームが多い中で新鮮な作品を探しているなら、最高の選択肢となるだろう。L.A. Noireは解決する価値のある事件だ。

GameSpot 9.0/10

ただならぬディテールへのこだわりが垣間見えるL.A. Noireだが、時折拍子外れな部分も散見される。例えば、すれ違う通行人が主人公に対し「新聞で見かけた」とか「トイレに行け」などと大声で独り言を言うのは奇妙だし、世界観に真実味を持たせる事にこれほど力を入れているゲームにおいては、非常に際立ってしまう。とはいえ、本作のようにプレーヤーを夢中にさせるゲームは滅多に存在しないのだから、そうした不満点は重箱の隅を突くようなものだ。本作のボリュームは、プレーヤーが事件の通報にどれだけ応じるか、どれだけ自分自身で運転するかによって大きく異なるが、なんにせよメイン・ストーリーの21つの事件だけでも充実した体験となっている。映画業界の腐敗した連中、ギャンブル界の大物、ブルーカラー、パワフルなビジネスマン、マフィアの下っ端、当時のロスで最も権力を持っていたギャング、ミッキー・コーエンなど、様々な人物たちと出会う事になる。L.A. Noireは非常にユニークなゲームで、見事に再現された当時の空気感、面白い捜査メカニック、フィルム・ノワールの古典にピッタリな瞬間を詰め込んでいる。ジャズに耳を傾けながらブルールームで過ごした煙に満ちた夜、そしてそのために支払った代償は、バッジと銃を置いて引退した後も長く脳裏に焼きついたままだろう。

Destructoid 9.0/10

L.A. Noireは、ダークで大人向けの成熟したゲームをメインストリームへと押し上げる可能性を証明したゲームだ。「大人向け」と言っても、セックスとバイオレンス満載という意味ではない。メジャーなTVドラマや犯罪映画でしか目にする事が出来ないような、真の意味で成熟したストーリーテリングなのだ。L.A. Noireと同じレベルの知性や敬意をもって同様の題材を扱ったゲームは今世代には存在しないし、様々なジャンルのゲームプレーをここまで巧みに融合させたゲームも存在しない。

そうしたユニークさや知性こそL.A. Noireが傑作である証であり、必ずやクラシックと称されるであろう。成熟した奥の深いメインストリーム・ゲームが幕を開けた。

Joystiq 4.5/5.0

双方向性メディアの可能性を示した断片であり、恐ろしくエキサイティングな未来を垣間見させてくれる。今後この方向性に突き進んでくれる事を願うばかりだ。L.A. Noireは隅々までいわゆる「楽しい」ゲームではないかもしれないが、「単に楽しい」ゲームである事にも満足しておらず、結果としてビデオゲームに興味のある人間なら誰もがプレーすべき作品となった。

CVG 8.9/10

Heavy Rainがもたらした革新要素が大嫌いで、派手なアクションを求めているなら、本作には確実に失望するだろう。もし一本道の構成と勿体無さを感じさせるゲームプレーを許容出来るなら、試してみる価値はある。

だが、Heavy Rainや昔ながらのポイント&クリック・アドベンチャーが大好きで、銃だらけの2011年の大作群の中でRockstarの成熟した品格に飢えているなら、L.A. Noireはマストだろう。

Game Informer 8.75/10

L.A. Noireは、これ以上ないほど強烈で引き込まれるゲーム体験という側面を持つ一方で、ひたすら退屈な部分も存在する。多くのノワール物と同じように、真実は両極端な側面の中間の灰色の中に隠されているのだろう。本作と同様に、魅力的だが欠点を多く抱えた登場人物に満ちた、印象的なアドベンチャーだ。

IGN 8.5/10

すっかりのめり込んでしまう一方で、明らかな欠点を抱えるL.A. Noireは、実に悩ましいゲームだ。ノワール物のファンとして、微笑が絶えない体験となった。すっかり引き込まれ、脇役が全てを持っていく事件などもある。だが、部分部分としては素晴らしいものの、全体として驚異的なゲームにはなりえていない。同時に、本作のようなゲームはこれまで存在しなかったし、続編が出るまでは今後も現れないだろう。多大なリスクを冒し、その多くで成功を収め、新鮮で一味違う作品を作り上げたRockstarは賞賛に値する。

Heavy Rainのようなゲームが持つ感情的な高ぶりには及んでいないかもしれないが、誰もが体験すべきゲームだろう。新しいタイプのゲームにおける驚異的なストーリーテリングとして、かなりの完成度を誇っている。

Eurogamer 8.0/10

L.A. Noireはテンポが遅いゲームだが、静かな魅力を秘めている。ゲーム・メカニックには疑問符が付くが、その野心やディテールへのこだわりを非難する事は出来ないはずだ。その熱心さも時折躓きを見せるが、本作の真のスターによって救われている。そのスターとは、ドライな主人公を好演するアーロン・スタットンではない。

真のスターは、ロサンゼルスの街である。奇妙で恐ろしく、息を呑むような1947年のバーチャル都市は、現実のそれに匹敵する仕上がりだ。L.A. Noireはエルロイらが持つロスのビジョンの影響を受けているかもしれないが、ゲームとして、唯一無二の描写を可能にしている。Team BondiとRockstarはその責任を真剣に捉え、ゲームの長さに合わせて病んだ都市の皮を一枚ずつ剥がしていく。放送禁止用語や残忍な題材、裸の死体などではなく、それこそL.A. Noireが正真正銘の大人向けゲームである事の証なのだ。

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  • カテゴリ: 海外レビュー タグ: L.A. Noire