2012年03月16日(金)15時55分

Silent Hill: Downpour 海外レビュー

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  • 機種: PS3/Xbox 360
  • 開発: Vatra Games
  • 販売: コナミ

Silent Hill: Downpourの海外レビューです。

Cheat Code Central 4.2/5.0

グラフィック 4.2: 最高峰のグラフィックというわけではないが、ジメジメとした新スタイルは上手く機能している
操作性 3.5: 戦闘は奇妙でぎこちなく、必要以上にストレスが溜まる
音楽/効果音/ボイスアクト 4.5: Daniel Licht氏には長年シリーズの作曲を手掛けてきた山岡氏の穴を埋めるという大仕事が託されたが、彼の楽曲の一部は山岡氏の名曲に匹敵する出来
バリュー 4.1: サイド・クエストのお陰で長く遊べるし、2周目以降のプレー動機にもなる

Silent Hillシリーズ、特に最初の3作品のファンならば、本作を大いに気に入るだろう。だが、シリーズに馴染みがない人に本作を薦めるのは少々難しい。荒削りの操作性はストレスが溜まるからだ。

VatraがSilent Hill: Downpourの開発を担当すると聞いた時は半信半疑だったが、ゲームを2周した今、私はこれこそSilent Hillが進むべき道筋だと断言できる。私を含めたファンが2003年以来待ち望んだ、昔ながらのサバイバル・ホラーがここにはあるのだ。

Destructoid 8.0/10

プレーヤーに平凡な戦闘を強いることをせず、その豊かな想像力を存分に発揮する時、Silent Hill: Downpourはスタイリッシュで手の込んだ、ハラハラさせられるゲームに仕上がっている。霊に憑かれたパトカーがストリートを行き来し、真っ暗な地下室から女性の鳴き声が聞こえると、殆どのプレーヤーはこの不気味なアドベンチャーに震え上がるはずだ。プレー時間はおよそ8時間ほどだが、探索やサイド・クエストをコンプリートしたいなら、さらに伸びるだろう。真のファンなら、スリルの頂点をもう一度体験するためだけに、2周目をプレーするはずだ。

初期作ほどの独創性を備えたゲームではないが、それでも落ちるところまで落ちた近年の酷いシリーズよりははるかに優れた出来となっている。Downpourは古典シリーズが復活を遂げた最新作であり、シリーズへの敬意を持つスタジオに信頼して任せれば、この古いシリーズもまだまだイケるという証明でもある。Silent Hillで最悪の体験をするには最高の時期であり、これ以上嬉しいことはない。

GameSpot 7.5/10

良い点:
・Silent Hillクラシックのビジュアル・スタイルを見事に捉えている
・優れたボイスアクト
・探索に報いてくれるサイド・ミッション
悪い点:
・相変わらずぎこちない戦闘
・ガッカリさせられるサウンド・デザイン
・安定しないフレームレート

Silent Hill: Downpourは確立されたフォーミュラに疑問符の付く調整を加えているが、そのお陰で過去のシリーズとの差別化を図ることはできている。開発元のVatraが下した決断の全てに賛同はできないかもしれないが、古いシリーズに新鮮さを取り戻すことには成功していると言える。シリーズ8作目であることを考えれば、中々の偉業だ。

Game Informer 7.0/10

コンセプト: 過去作のムード満点の雰囲気と生々しい戦闘を再現しようとしたが、結果的に底の浅い恐怖とぎこちない戦闘に
グラフィック: 環境と敵のデザインは素晴らしいが、顔の表情と出来の悪いテクスチャは改善の余地あり
サウンド: 「デクスター」で知られる作曲家Daniel Lichtは素晴らしい仕事で街の不気味さを捉えているが、ボイスアクトは今一つ
プレー性: パズルは分かりやすくやりがいがあるが、厄介な戦闘は敵から逃げまくるかコントローラーを罵倒することになるだろう
エンターテイメント性: スリル満点とは行かない。恐怖を感じる場面もそれほど多くないだろう
リプレー性: 平均的

Silent Hill: Downpourはプレーを後悔するようなゲームではないが、プレー中は平凡さが霧のように全体を覆いつくしていた。Vatra Gamesは素晴らしい物語を語ることができるデベロッパーとしてのポテンシャルを見せ付けているが、2種類の退屈な物語を押し込むよりも、1つをじっくり練り上げた方が良かっただろう。本作をクリアした時、私は面倒くさそうに客を怖がらせる閉館間近のお化け屋敷を後にするのと同じ感情を抱くこととなった。

Games Radar 7.0/10

良い点:
・驚くほど探索が楽しい
・予想以上に知的で感情移入させられる物語
・素晴らしい恐怖演出が幾つかある
悪い点:
・戦闘はぎこちない
・多くのパズルも同様にぎこちない
・5種類しかない敵はどれもそれほど怖くない

欠点はあるものの、Silent Hill: Downpourは知的で想像性に富んでいるが、それもあくまで後半だけの話。とはいえ、侵入できる新たな不気味な場所を探索するのは驚くほど中毒的だし、現代のゲームの基準から見ると驚くほど長いのも嬉しい。我々は、サイド・クエストを多少こなしただけにもかかわらず、クリアには14時間もかかった。実際のゲームプレーには改善の余地があるが、Silent Hill最新作としては、良作の部類に入るだろう。

Joystiq 3.5/5.0

Silent Hill: Downpourは多くの要素で成功を収めていて、新鮮であると同時にSilent Hill自体のルーツを深く掘り下げた作品に仕上がっている。自己理解と贖罪を捜し求めるMurphyの旅路は、彼が孤独ではないということが明らかになることで、強烈な印象を残す。彼と同じ道筋を辿った者が以前にも存在し、彼がそれを理解するその間にも、他の者たちは歩み続けているのだ。デコボコ道ではあるが、先へと歩み続ける価値のある旅路である。

GameShark B/A+

Silent Hill: Downpourは、旧世代サバイバル・ホラーで行き先を指示してもらうのに慣れきったゲーマー向けのゲームではない。本作の素晴らしさは、時としてストレスの霧の中から顔を見せるのだ。1度クリアしただけだが、見逃した部分が山ほどあるような気がしている。熱心なSilent Hillファンは決して素通りすべきではないし、新たなホラー・ゲームに飢えている人にとっても、悪くない選択肢となるはずだ。それに、「ブギーマンの正体は?」という疑問に答えが出るかもしれない。

Machinima 6.5/10

Silent Hill: DownpourとHD Collectionが同じ月に発売されるというのは、どこかほろ苦さを感じずにいられない。一方は、シリーズの神話を拡張するそこそこサスペンスフルなアドベンチャーで、かろうじてSilent Hillの名を冠するに相応しい作品。もう一方はというと、シリーズの頂点の凄まじさを思い出させてくれる2本のゲームのコンボだ。シリーズの初期作をゲーム史に残る作品と考えている者として、Downpourを足蹴にするのは容易いことだ。とはいえ、曲がり角で敵を発見した時の恐怖や、視点を移動した時に敵が突如として姿を現すのではないかというハラハラを無視することはできない。この侘しい街を再訪できたのは実に嬉しいが、Murphyとしてもう一度訪れる気にだけはならないのだ。

G4TV 2.5/5.0

良い点:
・なかなか不気味なロケーション
・探索を通して徐々に明らかになっていく物語は面白い
・「デクスター」のDaniel Licht氏によるスコアが不気味さを煽る
悪い点:
・戦闘は酷い出来で、特に複数の敵を相手にする時は最悪だ
・不安定なフレームレート、頻繁なフリーズなど、技術的な問題が多い
・ストレスが溜まるデザイン上の決定が楽しさを削いでいる

Silent Hill: Downpourには多くの欠点があるとはいえ、決して悪いゲームというわけではない。ただ、良いゲームでもない。
一見すると普通に見えるロケーションを恐怖に変えて来たシリーズの歴史を考慮すれば、本作に登場する一部のロケーションは、期待通りの不気味さだ(特に終盤に登場する孤児院は恐ろしい)。長年音楽を担当してきた山岡晃氏から、「デクスター」で知られる作曲家Daniel Licht氏にバトンタッチしたにもかかわらず、スコアも驚くほど良く出来ている。決して初期作の恐ろしいテーマ曲を忘れさせてくれるような出来ではないが、鳥肌が立つような楽曲も幾つか収められている。

結局のところ、開発陣はフランチャイズに新たな息吹を吹き込もうと努力しているにもかかわらず、Silent Hill: Downpourは尊敬に値するサバイバル・ホラー・シリーズにおいて最低レベルの作品に落ち着いている。手堅い物語や不気味なビジュアルも、ぎこちない戦闘や無数の技術的問題点を補うようなものではない。こうした問題点さえなければ、シリーズの中でも上位に位置する作品になれただけでに、とても残念である。

IGN 4.5/10

プレゼンテーション 5.5: 物語自体は悪い出来ではないし、Murphyの過去が紐解かれていく様には魅力があるが、選択要素は中途半端で取って付けたように感じられる
グラフィック 4.0: デザインのアイディアはクールだが、技術的な問題と退屈なビジュアルが足を引っ張っている。不安定なフレームレートやフリーズなどはゲームプレーの邪魔になる可能性も
サウンド 6.5: ムードを盛り上げる不気味な効果音以外に音楽はあまりないし、Kornのテーマ曲は好き嫌いが分かれるだろう。ボイスワークにもムラがある
ゲームプレー 4.0: 平凡な戦闘と退屈な探索に重きが置かれているため、ストレスが溜まりウンザリさせられる
寿命 4.5: それほど長いゲームではないが、サイド・ミッションのお陰で長くプレーできる。残念ながら、ゲーム自体の出来が良くない

Silent Hill Downpourで一番イライラさせられるのは、今一つの戦闘や退屈な探索でもなければ、技術的な未熟さですらない。何よりも、どんよりした空にうっすらと見える太陽の光のように、傑作の片鱗が垣間見えるところなのだ。別世界シークエンスや興味深い主人公、そして街自体がその主人公の過去とリンクしていくなど、シリーズにとって極めて特別な作品になりえたはずだ。だが実際には、前述した問題点全てが、つまらない体験を作り出してしまっている。