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ディスプレイの応答速度とは? リフレッシュレートとの違いや応答速度の意味を徹底解説

応答速度解説 アイキャッチ

モニターのスペック表によく書いてある「応答速度」とは、具体的にどのような動作を指す言葉なのか?

また、「リフレッシュレート」とは具体的にどう違うのか?

これらの疑問に答え、詳しい解説を以下のポイントにわけて紹介します。

応答速度が高いモニターには、それ相応のPCが必要になってきます。

ゲーミングPCセット一式まとめ」ではゲーミングPCに必要な周辺機器の価格や、選び方を紹介しているので、ぜひチェックしてみてください!

ほかにもFPSをプレイする方は「FPSにおすすめのゲーミングモニター」が参考になります。

目次

ディスプレイの応答速度とは?

応答速度とは、

画面が切り替わる速さのことです。応答速度が速ければ動きの速い映像でも残像が残らず、滑らかに映し出してくれます。速い映像の制作や、速度が求められるオンラインゲームのプレイには重要になってくるポイントです。単位はms(ミリセカンド)で、数値が小さければ小さいほど画面の切り替えを素早く行えます。

引用元:acer製品ページ
  • 応答速度は2種類ある
  • 参考にするべき応答速度はGtG
  • リフレッシュレートによって必要な応答速度は変わる

上記のように、応答速度とは、入力された映像データに反応してモニターの画素に情報を送る速度のことを指します。

リフレッシュレートは、モニター自体の画素がどれだけ速く色を切り替えられるかの単位なので、似ていますが異なります。

ここでは応答速度について疑問が多いポイントについて解説します。

応答速度は2種類ある

応答速度には大まかに分けて「応答速度」と「GtG」という表記があります。

  • 応答速度:黒→白→黒と0か100で切り替える方式。一般的な応答速度の表記に用いられる。
  • GtG:中間色を切り替える速度の表記。30~70など微調整が必要な色味を切り替える速度の表記に用いられる。
切り替え方式応答速度GtG
速度の対象黒→白→黒中間色+中間色+中間色
速度GtGより速い数値が出る黒→白→黒より遅い数値が出るが
体感に近い
参考にするべき応答速度数値上では高速体感に近い

このように応答速度とGtGには、対象にしている速さが変わるので、スペック表記の数値にも差が出ます。

メーカー側は、スペックの見栄えをよくするために1ms(応答速度)や1ms(GtG)のように、GtGが1msならGtGを表記し、GtGが5msだけど応答速度は1msの場合は1msと表記することが多いです。

表記が1msだけどGtGはどのくらいの速さなのか気になる場合は、メーマーに直接問い合わせるか仕様書を確認するくらいしか方法がないので面倒ですが、応答速度1msもあれば十分ゲームに向いています。

参考にするべき応答速度はGtG

応答速度に違いがあるのはわかったけど、どちらを参考にしたらいいの?という方には「GtG表記があれば、そちらを参考にする」のがおすすめです。

大きな理由は「映像は基本的に中間色の切り替えが主体だから」です。

そのため、体感の表記に近いGtG表記のモニターを参考にすることで、どのくらい映像に対して色を素早く正確に画素に出力できるかが把握できます。

リフレッシュレートによって必要な応答速度は変わる

液晶ディスプレイの応答速度とは、画面の色が「黒→白→黒」と変化するときに要する時間だ。 単位には「ms」(ミリ秒、1msは1秒の1000分の1秒)が使われる。応答速度が「12ms」の液晶ディスプレイは、画面の色が「黒→白→黒」と変化するときに12msの時間がかかるということだ。

引用元:EIZO

応答速度とリフレッシュレートの関係は非常に密接に関わっています。

例えば、応答速度が1秒でリフレッシュレートが1Hzである場合、1秒間に一枚のコマ数を表示できます。

しかし応答速度が1秒で、リフレッシュレートが2Hzだった場合は、応答速度がボトルネックとなって画面の切り替わりがやはり1秒間に1枚しか行われず、状況によっては残像が生まれる原因になります。

逆に応答速度が速くてリフレッシュレートのほうが遅い場合は、残像感は出ずリフレッシュレートの速さで画面は描画されます。

このように、応答速度はなめらかな映像を描画することにおいて非常に重要なポイントであり、リフレッシュレートに対してどのくらいの応答速度があればボトルネックは起きないのか把握することは重要です。

以下の表は、リフレッシュレートに対して、どのくらいの応答速度がボトルネックにならないのかをまとめたものです。

リフレッシュレート画面更新速度推奨応答速度
60Hz16.67ms16ms以下
144Hz6.94msd6ms以下
240Hz4.17ms4ms以下

応答速度には(GtG)のほかに、(MPRT)という計測方法もあります。これは、実際にモニターをカメラ撮影したうえで残像の残り具合などから応答速度を計測しており、信頼性の高い手法です。

ただし、「1ms(MPRT)」だからといって「1ms(GtG)」とは限りません。「1ms(MPRT)」かつ「3ms(GtG)」といったこともあるので、これら2つはあくまで別物として参考にしてください。

応答速度とリフレッシュレートの違い

応答速度
リフレッシュレート
  • 入力された映像を画素に出力する速度
  • 応答速度が速いとシャープで鮮明な映像になる
  • 応答速度が速いとリフレッシュレートのボトルネックにならない
  • モニターの画素が1秒間にどれだけの回数画像を更新できるかの単位
  • リフレッシュレートが高いと映像がなめらか

ここでは応答速度とリフレッシュレートの違いについて詳しく解説します。

  • リフレッシュレートはディスプレイの映像が切り替わる速度
  • リフレッシュレートが高くても応答速度が遅いと残像がでる可能性がある
  • リフレッシュレートと応答速度のどちらも高いことが理想的

リフレッシュレートとは何か」をもっと知りたい方は以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

リフレッシュレートはディスプレイの映像が切り替わる速度

特に大きな違いは「入力された映像を画素に出力する速度」が応答速度で、「モニターの画素が1秒間にどれだけの回数画像を更新できるかの単位」がリフレッシュレートという点です。

似ているのでわかりづらいかもしれませんが、例えるならPCとモニターの関係と似ています。

仮に高スペックの240fps出せるゲーミングPCを使用しているのに、モニターが60Hzだと60fpsの環境でしかプレイできません。

応答速度とリフレッシュレートにも同じことが言えて、応答速度が高いのにリフレッシュレートが低いモニターは、リフレッシュレートがボトルネックにるので、応答速度を活かせるモニターとはいえません。

リフレッシュレートが高くても応答速度が遅いと残像がでる可能性がある

プロのモニター リフレッシュレート
byProSettings.net

上記の画像は、プロゲーマーが使うゲーミングモニターのリフレッシュレートをまとめたものです。

最低でも144Hz以上のモニターを使用することが当然といえるグラフですが、これには理由があります。

当然コマ数が多くてなめらかになるので、敵の動きをいち早く視認できるところが一番の理由ですが、もう一つの理由があります。

それは応答速度とリフレッシュレートが両方高いモニターを使用することで残像を無くすことができるからです。

リフレッシュレートによって必要な応答速度は変わる」で解説している通り、応答速度にボトルネックが生じると、前に表示されていた画像が残ったまま次の画像に切り替えようとして、残像が発生する場合があります。

そのため、応答速度とリフレッシュレート両方とも高いモニターを使用することは、きめ細かい動きを視認できるのでゲームでも非常に有利になり、動画鑑賞をする際も高品質で快適な環境が構築できます。

以上のことからまとめると、応答速度が遅いと、リフレッシュレートがいくら高くてもなめらかでくっきりとした映像は描画できないということです。

リフレッシュレートと応答速度のどちらも高いことが理想的

リフレッシュレートが高くても応答速度が遅いと残像がでる可能性がある」で解説した通り、応答速度とリフレッシュレートにボトルネックが生じるとプレイに支障が出ます。

そのため、リフレッシュレートに見合う応答速度を確保したモニターは、理想的なモニターといえます。

その上で、高Hz(リフレッシュレート)のモニターは、ゲームや動画のなめらかさに差が生じます。

上記の動画のように応答速度を確保したリフレッシュレートの高いモニターは、動きている対象をいち早く描画することが可能なので、FPS・格闘ゲーム・レースゲームなど幅広いゲームジャンルで有利になります。

一番おすすめの応答速度は?

ここでは、どのくらいの応答速度があればゲームで支障がないのかを解説します。

以下は簡単にまとめたポイントです。

  • リフレッシュレートに合った応答速度があるモニターを選ぶ
  • ゲーミングモニターとして使うなら6ms以下のものを選ぶ
  • FPS用なら1msのものを選ぶ

リフレッシュレートに合った応答速度を選ぶ

リフレッシュレート画面更新速度推奨応答速度
60Hz16.67ms16ms以下
144Hz6.94msd6ms以下
240Hz4.17ms4ms以下

リフレッシュレートによって必要な応答速度は変わる」で解説した通り、リフレッシュレートに対して必要な応答速度が存在します。

現在「ゲーミングモニター」として販売されているモデルは、5ms以下のモデルがほとんどです。

そのため、144Hzまでのゲーミングモニターを購入する場合は、そこまで気にしなくても十分に必要な応答速度は確保されています。

240Hzの高性能モニターになると4ms以下が理想になってきますが、このクラスのゲーミングモニターになるとしっかり1ms以下で設計されている場合が多いので、こちらもそこまで気にする必要はありません。

ゲーミングモニターとして使うなら6ms以下のものを選ぶ

リフレッシュレート画面更新速度推奨応答速度
60Hz16.67ms16ms以下
144Hz6.94msd6ms以下
240Hz4.17ms4ms以下

ProSettings.netは登録されている1,600人以上のプロゲーマー&ストリーマーを分析してどのモニターを使ってゲームをしているかが記録されています。

このサイトを参考にすると、どのプロプレイヤーも144Hz以上のモニターを使用していることがわかります。

144Hzのリフレッシュレートに対して推奨される応答速度は、6ms以下になるため、最低でも144Hz以上で6ms以下のゲーミングモニターを選ぶのが良いでしょう。

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FPS用なら1msのものを選ぶ

FPSやTPSでは統計的に、フレームレートが高ければ高いほどキルレが上がる、ということが証明されています。

当然、各ゲームのプロゲーマーは勝利するために今買える(チームから支給される)範囲で最高のモニターを使っています。

プロ モニター使用率
世界中のプロプレイヤーのモニター使用率

この中で一位になっている「BenQ ZOWIE XL2546K」を一例とすると、240Hzのリフレッシュレートに0.5ms(GtG)とかなりの速さで描画が可能な高スペックモニターです。

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世界中のプロプレイヤーがこのようなモニターを使って、eスポーツシーンで活躍しているということは、このクラスのモニターには勝率を上げる効果があるということです。

144Hzのモニターを使用しているプロプレイヤーも多いですが、120Hz以下のモニターを使用しているプロは全くと言っていいほど居ません。

応答速度が速いことに越したことはないので、FPSをちゃんとした環境でやりたいのであれば応答速度1ms以下、リフレッシュレートは144Hz以上がベストです。

応答速度に関するよくある質問

応答速度とは一体何ですか?

モニターに対して映像を送り出す(応答する)速さのことです。

この速度が早いとモニターに対して「黒にして!次は緑色!」といった指示を出すスピードが上がります。

しかし指示するスピードが早くても、モニターのパネルに埋め込まれた「画素」が素早く反応してくれないと意味がありません。

画素がどのくらい素早く反応してくれるかの指標は「○○Hz」や「リフレッシュレート」といった単位で表されます。

応答速度のおすすめはどのくらいですか?5msと1msってそんなに違いが出るの?

5ms以下がおすすめです。

1ms以下の超高速の応答速度モデルもありますが、5msと1msの違いは人に知覚できるレベルのものではありません。

16ms以上違いが出るあたりで、モッサリするかな?と感じられるレベルです。

ゲームをするならリフレッシュレートはどのくらいがおすすめ?

144Hz以上がおすすめです。

筆者も60Hz・144Hz・240Hzとモニターを体感して感じたことですが、60~144Hzは大きく違いが感じられました。

144~240Hzは、言われてみれば違うかも?くらいだったので、144Hz以上が一般的なゲーム用モニターとして最適です。

144Hzを求めている方には「144Hzおすすめゲーミングモニター」、240Hzを求めている方は「240Hzおすすめゲーミングモニター」を参考にしてみてください。

リフレッシュレートと応答速度。どちらを優先するべきですか?

リフレッシュレートを優先するのがおすすめです。

理由は、現在販売されているゲーミングモニターは、リフレッシュレートに対して応答速度がしっかり確保してあり、応答速度の心配はしなくてもいいモデルばかりだからです。

そのため、ゲーミングPCを所持していて高fpsを出せるパワーがあるのであれば、144Hz以上のモニターがおすすめです。

少しの遅延が命取りになるようなオンラインゲームをやらないのであれば、応答速度は気にしなくて良い?

RPGやアドベンチャーゲームなどのオフラインゲームをやる上では、あまり気にしなくていいと思います。

どちらかというと動きの激しさより、映像美や演出を楽しむジャンルのゲームなのでモニターのパネルを気にしたほうがいいでしょう。

モニターパネルの種類の一つである、IPSパネルは鮮やかな色彩表現と、広い視野角が特徴のパネルなのでおすすめです。

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ゲーミングモニターでよく聞く「黒画面の挿入」とはなんですか?

ゲームプレイ中の残像感を減らすため、フレーム間に一瞬黒画面を挿入することで残像感を減らす技術のことです。最近はどのメーカーのモニターも「DyAc+」「MPRT」「ELMB」など違う名前を付けて似た機能を搭載しています。

フレーム間に黒画面を挿入することで視認性はアップしますが、ごくわずかな遅延が生まれる可能性があることを危惧してこの機能をオフにしているプロゲーマーも存在します。

まとめ:応答速度はfpsを出すための地盤

  • 応答速度とは、色の切り替えを指示する速さのこと
  • ○ms(GtG)の表記が一番参考になる
  • リフレッシュレートが低い分にはあまり関係ないが、応答速度が遅いと残像が出る場合がある
  • ゲームに最適な応答速度は5ms以下
  • FPSや格闘ゲームなどには1ms以下がおすすめ

応答速度は、モニターが発揮できるリフレッシュレートを存分に発揮するために必要なパラメーターです。

そのため、リフレッシュレートが極端に高くても応答速度が低いと映像が乱れたり、モッサリとした映像になるため高ければ高いほど安心できます。

オンラインゲームで対人戦をプレイする予定の方は特に気にする必要があり、5ms以下の応答速度であれば理想的な環境でプレイできるでしょう。

本記事の解説記事をもとに、自分が理想とするモニター選びの参考になれば幸いです。

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